選挙戦を制し、白老町の新たなかじ取り役となった大塩英男氏(51)。当選決定後、苫小牧民報社のインタビューに答え、「共感広がる信頼のまちづくりを進めていきたい」と意気込みを語った。
―当選が決まって。
役場に奉職してこれまで町民の皆さんに育てられた恩返しをするという思いで町長選に挑戦した。(当選の報を受けて)未来を切り開けるまちづくりをさせていただける役目を与えていただいたと感極まった。(当選は)自分だけでなく、支援者の力による勝利。支えてくれた皆さんに感謝したい。
―勝因は。
行政の力だけでは、まちの課題解決は難しい時代になった。町民の皆さんや企業、団体と手を取り合ってまちづくりをしていくことを訴えてきた。「共感広がる信頼のまちづくり」の理念に対し支持していただいたと思っている。
―これからの意気込みを。
町職員だったことで「本当に変えられるのか」という厳しい声も頂いたが、これまでの行政経験を生かして必ず町民の皆さんとの約束である公約を果たしていく。諦めれば道は開かれない―という思いでまちづくりを進めていく。
―町長として最初にやりたいことは。
白老町は今、人口減少や少子高齢化、新型コロナウイルスの影響による経済の減速、公共施設の老朽化、町立病院の改革、たくさんの課題がある。責任と決断を持って地域課題を解決するのが町長の仕事。町職員と一緒に町民の皆さんの声を聞き、一つ一つ着実に取り組んでいきたい。
―目玉公約の実現時期は。
子ども医療費の窓口支払い不要化は、町議会で新年度予算を審議していただいてからの話になるが、なるべく早い段階で進めていきたいと考えている。町立病院改革は、中身が変わらないといけない。私が病院のトップとして「町民の皆さんに寄り添う病院づくり」を目指す。
―副町長など町政の人事構想は。
もうすぐ新年度に入るので早々には難しい。副町長や特別職だけでなく、職員の人事も含め、これから大塩カラーを出していきたい。