むかわ町の鵡川高校(三村素道校長)に巨大なバルーンアートがお目見えし、卒業式が行われた1日には、晴れの日を迎えた卒業生の撮影スポットとなった。今後は在校生にも利用してもらい、生徒にSNS(インターネット交流サイト)で紹介してもらうことで、学校や町のアピールにつなげたい考え。設置は上旬までを予定している。
バルーンアートの設置は、卒業生4人のグループが卒業式に合わせて「母校や町をPRでき、思い出になるものを残したい」と、探究学習「むかわ学」の中で考案した。当初は写真シール印刷機「プリクラ」コーナーの設置を目指していたが、校内への機械搬入が難しかったため、代わりのアイデアを担当教員と模索して急きょ決めた。
作品は格技場に設置され、高さ2・5メートル強、幅4メートルほどの大きさ。カラフルな風船がアーチなどを描くように取り付けられている。全国で活躍する札幌市在住のジャグリングパフォーマー、クロさんが学校を通じてグループの取り組みを知り、制作依頼を受けて2月28日までに仕上げた。
メンバーの高橋咲来さん(17)は「思ったよりも迫力があって、普段なかなか見られないもの。コロナの影響で学校祭が中止になるなど、思うような活動ができなかった分、これから先の思い出として残ってくれたら」と笑顔を見せた。