白老町町内会連合会(吉村智会長)は25日、3年ぶりとなる町内会活動実践交流会を町中央公民館で開いた。町民ら約60人が出席し、地域支援員の調査報告などを聞いて活動のヒントを探った。
交流会は、町内会の優れた取り組みを学んだり町全体の課題について理解を深めたりすることを目的とした事業。近年はコロナ禍の影響で開催を控え、昨年は役員研修会として催した。
吉村会長はあいさつで「(交流会は)各地域の近況を知り、情報共有する良い機会」とし、役員の成り手不足について女性の会長、役員の増加に期待を寄せた。
交流会では、町政策推進課の地域支援員が「町内会運営の現状と課題について」をテーマに講演。2013年、18年、22年と3回にわたって行った町内会基本調査の結果を報告した。前回調査と比べ、町内会長職の平均年齢は2歳上昇の73歳と高齢化が進んでいること、女性会長の割合は6人から3人増の9人になったことなどを伝えた。会長が抱える共通の悩みとして、役員の成り手不足や役員の高齢化、参加者が毎回同じ顔触れ―などがあると指摘した。
このほか人口減少を背景とした役員の成り手不足の解消例として、町内会間の合併をテーマとした報告が行われた。
町内会活動功労者表彰式も行われ、10年以上町内会役員として尽力した5人に、吉村会長が賞状を手渡した。