各分野の専門家を講師に迎えて学ぶ「熱中小学校白老分校」の4月開講に向けて、同校を主催するNPO法人しらおい創造空間「蔵」は18日、町本町の文化施設「蔵」で受講無料のオープンスクールを開いた。オンラインを含め町内外から約50人が受講し、講師2人の話に耳を傾けた。
熱中小学校は、各地の民間団体が運営する社会教育プロジェクトで、白老では同法人が1期半年間の授業を手掛ける。今年は4~9月(2023年春期)に第7期を開講し、気象予報士や料理研究家、映画プロデューサーなどを講師に迎え、授業を展開する。
入学生を募集中で、開校を前に開いたオープンスクールでは、「蔵」に町民ら約30人が集まり、オンラインで約20人が参加した。講師は、フリーアナウンサーの石川文子さんと、集英社クリエイティブ顧問の鈴木晴彦さん。
石川さんは「美活トーク術~明るく若々しく過ごすために」をテーマとし、多くの人の前で何かを伝える時にはメッセージよりもまず「雰囲気と目線、滑舌などの声や笑顔が重要」と語った。ストローを使った声帯ストレッチや笑顔の作り方、滑舌を良くするための発声練習の方法を伝えた。
鈴木さんは「なぜワンピース、鬼滅(きめつ)の刃(やいば)は少年ジャンプからしか出ないのか~少年ジャンプ勝利学」と題し、「漫画家の『脳みそ』に直接手を入れ、才能を最大化する道筋を作る仕事」と編集者の心得を力説。「漫画家がピッチャーなら、編集者はキャッチャーでありマネジャーでもある。投げられない球種を求めず、投球が単調になってないか見極めることも大切」と語り掛けた。
熱中小学校白老分校では4月8日に第1回授業を行い、9月9日までに月1回ペースの開講を予定している。授業料は半年間で一般と大学生が1万2500円、高校生が5000円。企業・団体向けのサポーター枠もある。問い合わせや申し込みは、しらおい創造空間「蔵」 電話0144(85)3101。またはメール アドレス(shiraoi.kura@gmail.com)。