拳玉パフォーマーコンビとして国内外で活躍する「ZOOMADANKE」(ず~まだんけ)を招いたイベントが11日、厚真町総合福祉センターで開かれた。ステージショーで華麗な技を迫力満点のパフォーマンスで繰り出したほか、道内外から足を運んだ約100人の愛好者と技を披露し合うなどして、交流を深めた。
ず~まだんけは「コダマン」さんと「イージー」さんで2010年に結成。音楽とダンスを拳玉と融合させたパフォーマンスで保育園、幼稚園などの保育教育機関、商業施設、企業パーティーなど年間100以上のステージに出演。イベントや教室での普及活動も精力的に行っている。
この日のイベントは、厚真けん玉クラブ代表の斉藤烈さん(34)と親交があることから実現した。会場では参加者がそれぞれ得意技を披露し合うセッションタイムやZOOMADANKEのステージショーなどを行った。2人はサインや記念撮影にも気さくに応じ、技のこつなどを手ほどきしていた。
コダマンさんの来町は、2018年9月に発生した胆振東部地震直後に訪れ、拳玉を寄贈して以来。「いつか来たいと思っていたが、コロナ禍で来られずにいた。久しぶりに来ることができてうれしいですね」と笑顔を見せる。上達の秘訣(ひけつ)として、「毎日(拳玉に)触ること、自分ならではのやり方を見つけること。技を組み合わせて自分だけのオリジナルをつくって、遊んでほしい」と呼び掛けた。
初来町のイージーさんは「人口の少ない町と聞いていたが、人口の2%くらいが拳玉をやっているってすごいこと。大人と子ども、家族みんなでやっている感じがいい」と声を弾ませ、「拳玉はどこででも友達や知り合い同士でできるコミュニケーションツール。みんなでつながり、新しい技をどんどん発掘して」とほほ笑み、参加者に温かいまなざしを向けていた。