浅野史乃さんの粘土細工の作品はふっくらと、かわいらしい作品が多い。各地のイベントへ積極的に参加してワークショップを出店したり、オーダー製作を請け負ったりするほか、とまチョップグッズを市役所や道の駅ウトナイ湖、ネットなどで販売する。
粘土は汚れにくく扱いやすい軽量樹脂粘土を使用。「失敗しても何度もやり直せるのが粘土の魅力の一つ」とほほ笑む。作品は首から下げるカードホルダーや、オーダー製作の「招きとまチョップ」などが人気。
ワークショップは多い月で6回ほど開催する。参加者は幼児や小学生が中心だが、大人の参加も年々増えているという。胆振東部地震の発生後には、被災地のこども園へ出向いてボランティアでワークショップを開いた。「被災が原因で登園拒否になった子どもが、粘土製作をきっかけに登園するようになったこともあった」と目を細める。
粘土を通してさまざまな体験を提供し、親子の絆も深めたい―と、1月には白老町の民泊で粘土教室を兼ねた宿泊イベントを企画。人を笑顔にする作品製作を目標に「今後も新しい形を模索していきたい」と力を込める。
メ モ
10年ほど前に装飾粘土工芸を教える「デコクレイクラフトアカデミー(東京)」の認定講師の資格を取得。問い合わせは携帯電話090(6691)0136。