原水爆禁止千歳協議会主催の「平和パネル展」が、千歳市役所本庁舎1階の市民ホールで7日まで開かれている。戦争を知らない広島市内の高校生が被爆体験者の話を基に共同制作した「原爆の絵」や被爆直後の広島、長崎を伝える写真パネルの展示を通じ市民に平和の尊さを訴えている。
広島市立基町高校の女子高生の作品「本当に、お父さん?」は、原爆投下の翌日に大やけどの父親と対面する被爆者(少女)の「体は真っ黒、目を見開いたままで唇がザクロのようだった」との証言を基に描いた。絵筆を執った女子高生は「想像が全く付かず何度も描き直した。原爆投下の事実を私たちが広めていかなければならない」とのコメントを寄せる。
世界で唯一の原爆被害を受けた国内の死者は後遺症で亡くなった人を含め38万人に上る。戦後75年。今なお後遺症に苦しむ人がいる。平和を享受する今日の若者が悲惨な事実を風化させることなく語り継ぐことの大切さを訴える。
開催時間は午前8時45分から午後5時15分まで。最終日の7日は午後3時まで。