1990年に苫小牧東部地区に開店した。当時は双葉町本店を含め4店舗あったが、現在は沼ノ端店のみ。現オーナーの高橋芳江さん(70)は92年から店長を務め、2013年12月に独立し今日に至る。
夏冬の帰省時期には、道内外から「小がね」ファンが来店しにぎわう。高橋さんは「お客さまのために小がねの味を守りたい」と語る。
お薦めは、1番人気の「かつ丼定食」(1500円)。かつは別盛りで、そばまたはうどん(1枚)とみそ汁、漬物、サラダ付き。ご飯の大盛り、お代わりは無料。
かつは上川管内上富良野町産の生豚ロース180グラムで、軟らかく肉厚。当初はかつを丼に盛っていたが、豚肉が値下がりし、かつを大きくしたところ、丼に収まらなくなり別盛りにしたという。コメは厚真町産「ななつぼし」で、そばとうどんは自家製。カツオとサバの削り節でだしを作る。
息子の洋之さん(45)とパート従業員で店を切り盛り。毎日来店する常連客も多く、「飽きないように」と魚メニューも豊富。物価高の中、「できる限り今の価格で頑張りたい」とも。
札幌市の40代男性会社員の客は「味と量と品ぞろえが魅力」と話す。
苫小牧市沼ノ端中央2の1の12。営業は午前11時~午後2時と午後5~7時30分。不定休。カウンターとテーブル、小上がり計70席。店舗周辺に駐車場15台。沼ノ端、植苗、勇払への出前も。電話0144(55)1120。