精神文化を大切にしたアイヌ民族は、自然の中にカムイ(神)を感じた。人に恩恵を与える神はピリカカムイ(美しい神)、災いをもたらす神はウェンカムイ(悪い神)。そうした神々の存在は、ユーカラやウエペケレなど口承文芸として親から子へと語り継がれた。アイヌ民族の神話が残る白老町の郊外に、野生のハナショウブが咲き誇る。美しい神を見たような気がした。
企画「Kamuy」では、白老町在住のフォトグラファー永楽和嘉(えいらく・わか)さんがアイヌ民族の精神世界を表現したアート写真を紹介する。毎月1回掲載。
写真・文―永楽和嘉。撮影地―白老町郊外。モデル―YASUKA。撮影協力―菊地純、吉田翔一。
※モデルなど撮影協力者を募集中。連絡先はメールアドレスwaka.eir.ph@gmail.com