夏季北海道高校野球大会南北海道大会室蘭支部大会第4日は24日、とましんスタジアム=苫小牧=でA、B両ブロックトーナメントの2回戦を行った。Aブロック2回戦の第1試合は苫小牧工業が9―2で苫小牧南に勝利。同第2試合では苫小牧中央が5―0で北海道栄に完封勝ち。
大会3日目の23日第2試合Cブロック1回戦は室蘭清水丘が10―6で伊達に競り勝った。
【Aブロック】
▽2回戦
苫小牧工業
510000021=9
002000000=2
苫小牧南
(工)鎌田、福澤、岩本―波多
(南)佐藤大、伊藤―佐藤和
(本)内野(南)
(三)岩本、畠山(工)
(二)小田島、加藤2(工)
苫小牧工業
4015660
打 安 振球失
314 620
苫小牧南
苫工打線が火を噴いた。一回に3連打などで5点を先取。終盤も加点して計15安打とした。守っては鎌田、福澤、岩本の継投でかわした。苫南は三回に内野が2点本塁打して反撃も及ばなかった。
苫小牧中央
000310010=5
000000000=0
北海道栄
(中)根本―笹原
(栄)印南、駒澤、福田―臼井、小山
(二)寺口(中)
23日
【Cブロック】
▽1回戦
伊 達
000110202=6
11004004X=10
室蘭清水丘
(伊)松原、洲崎―菅原
(清)永田、久保、若林―山田
(本)永田(清)
(三)永田(清)
(二)佐藤(伊)嶋崎(清)
伊 達
347 9134
打 安 振球 失
331056 2
室蘭清水丘
苫工1年岩本が存在感 満塁の好機に初球打ち
1年生ながら苫工業の主力を張る岩本が攻守に存在感を見せた。ウトナイ中の出身。一回の満塁で打席を迎えると、苫南の主戦伊藤が救援で登板。「直球に自信を持っているピッチャー。最初は甘く来る」と初球に狙いを定め、真ん中低めのストレートを中堅手の頭上越しにはじき返し、走者一掃の三塁打とした。
九回には右翼の守備から3番手として公式戦に初登板し、1回を無失点に抑えた。「制球があまりうまくいかず、慌ただしくなってしまった」と反省するが、球速120キロ台後半の直球や切れ味鋭いスライダーなど、内容は伸びしろを感じさせた。
「投手としての素質はもちろん、練習試合では打撃で結果を残していた」と振り返る平山監督。並み居る上級生を押しのけて18日の1回戦から6番に抜擢されている。「初戦は緊張したが、きょうは自分の力を発揮できた」と胸を張る岩本は「次も責任感を持ってチームに貢献したい」と力強く語った。