(8) 航空旅客 国内線の回復基調を歓迎

  • 変わる日常 コロナ新時代, 特集
  • 2020年7月20日
少しずつ旅客数が回復している新千歳空港。航空各社は8月の増便を計画している

 新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けていた、新千歳空港発着の国内線が回復基調だ。航空旅客は今月まで激減しているが、8月は主要各社の増便が目立つ。関係者は引き続き感染拡大防止策を徹底し緊急事態宣言が解除された6月以降、少しずつ回復する旅客需要を歓迎している。

 同空港を運営する北海道エアポートなどによると、国内線の旅客数はコロナの影響で4、5の両月、1999年の統計開始以来単月としては最少となった。4月は前年同月比87・5%減の17万8259人、5月は同93・7%減の11万697人。航空各社は需要の落ち込みに、運航便数を減便するなどして対応した。

 6月19日に都道府県境をまたぐ移動自粛が解除され、旅客需要は徐々に改善している。主要航空各社は運航便数を増やし、8月は当初計画比で8~9割程度まで回復させる会社もある。

 日本航空(JAL)の新千歳発着便は、当初計画と比べた減便率が8月は7・5%と微減にとどまった。6月の62・3%、7月の53・3%と比べると大幅な改善。同社北海道地区の広報担当は「緊急事態宣言の解除、移動自粛の緩和で需要が回復傾向に転じた。お客さまの利便性確保のため、減便規模を縮小した」と話す一方、首都圏の新型コロナ感染者増加や国の「Go Toトラベル」キャンペーンの見直しなど動向を注視する。

 全日本空輸(ANA)も新千歳発着路線は8月の減便率が15%で、運航便数は前年同月の8割まで回復。6月の65・7%、7月の45・8%から大きく戻す。ANA千歳空港支店の広報担当は「徐々に予約率が上がっている状況を受けて増便を判断した」と明るい表情。さらなる増加に期待する。5月25日の緊急事態宣言解除後、ビジネス客の利用が少しずつ増え、6月下旬以降は観光などを目的に本道と本州の往来が増えたようだ。

 国内線ビル内のテナント関係者も、8月に向けて旅客増を見込んでいる。コロナ禍でビル内の飲食店や土産物店など約120店舗のうち、売り上げが7~9割落ち込んだ店もあり、一時は約80店が臨時休業を余儀なくされた。現在はほぼすべてのテナントが営業を再開させており、土産物を扱う小笠原商店の小笠原琢専務(51)は「少しずつお客さまが増えている。今後も動きが出ることを願っている」と語る。

 一方、国際線の旅客はコロナ対策の入国規制により4月からほぼゼロ。回復を見通せない。首都圏などの感染者増加で、予断を許さない状況が続く。空港関係者は航空旅客の回復傾向を歓迎しつつ、従業員のマスク着用や手指消毒の徹底など感染防止策を徹底。ビル内のテナント関係者も期待と警戒を胸に、人の移動が増える夏の旅客動向を見据えている。

 (平沖崇徳)

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