2020年夏季北海道高校野球大会南北海道大会室蘭支部大会第2日は19日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロックトーナメント1回戦2試合を行った。西胆振対決となった第1試合は室蘭工業が4―2で登別青嶺に勝利。第2試合では静内が室蘭東翔を11―8でかわした。第1日の18日、Aブロック1回戦の苫小牧工業は9―0で伊達緑丘に快勝した。
大会は23日から再開する。同日はCブロック1回戦の苫小牧東―室蘭栄、伊達―室蘭清水丘の2試合を予定している。
【Bブロック】
▽1回戦
登別青嶺
000002000=2
00200101X=4
室蘭工業
(登)大熊―太田
(工)久保田―鈴木
(二)小田、樋江井、千葉(工)
登別青嶺
313922
打 安振球失
318312
室蘭工業
静 内
400000340=11
131000003=8
室蘭東翔
(静)吉原、桜井、山田―高橋大、角
(東)白濱、小島、白濱―川本
(三)位古(静)小島(東)
(二)角(静)川本、卯子澤、白濱、川本(東)
静 内
338682
打 安振球失
3710567
室蘭東翔
静内が接戦を制した。1点リードされた七回、位古の2点適時三塁打で逆転し、八回には山田の2点適時打などで一挙4点を追加して試合を決定付けた。室蘭東翔は10安打も逸機が続いた。
18日
【Aブロック】
▽1回戦
苫小牧工業
210010005=9
000000000=0
伊達緑丘
(工)鎌田、三上―波多、小川
(緑)高橋、古屋―長尾
(三)長舩、馬場、加藤、岩本(工)
(二)加藤、鎌田、波多(工)
苫小牧工業
3812550
打 安振球失
262931
伊達緑丘
苫工が快勝した。一回、無死満塁で4番加藤(3年)が先制2点適時打。4点先行の九回には6安打を集中した。守っては鎌田、三上の継投で伊達緑丘の反撃を抑え、零封した。
下級生頑張りに応える 位古4打点の大暴れ-静内
一回に奪った4点先行を三回までに覆された静内だったが、投打がかみ合ってからは勝機を着実にものにした。
2番手でマウンドに上がった桜井(1年)が四回以降相手打線を抑え続け、下級生の奮起に5番位古(いこ)(3年)が応えた。七回1死一、二塁に「桜井を楽にさせたい。とにかく強く振り抜いた」と左中間を破る逆転打で流れを引き寄せた。
昨秋の室蘭支部予選では屈指の打力を買われ4番を担ったものの、無安打に終わっていた。冬の間にフォーム改善に取り組み「とにかくたくさんバットを振った」ことで自信を付けた。この試合2安打4打点の大暴れ。高橋監督は「ようやく一皮むけた。とても実直な選手。鳥肌が立った」と位古の活躍に笑みをこぼした。
次戦は練習などで交流を重ねてきた浦河と対決する。投打に役者のそろう手強い相手で、位古は「つなぐ意識を持ちながら長打も狙っていきたい」と気を引き締めた。
やるべきことを徹底 コロナ対策万全で大会運営-高野連室支部
今大会は、徹底した新型コロナウイルスの感染症防止策を施しながら行われている。19日までに5試合を消化。「大きな混乱なく進めることはできた。無事に大会を終えられるようにしたい」と室蘭栄高監督の西崎和仁道高野連室蘭支部事務局長は話した。
主な疾病対策は▽選手、指導者、大会役員の検温、体調チェックシート記入▽観戦可能な選手父母、祖父母、兄弟の名簿に基づいた入場許可▽チーム間の接触を避ける試合間隔や導線の確保▽試合ごとのベンチ内消毒―などがある。球場各所にアルコール消毒液を配置し、トイレ内にはハンドソープ、ペーパータオルもそろえた。
西崎事務局長は「慣れが一番の敵。やるべきことを残り4日間も徹底したい」と話し、「選手たちにはけがなく、思う存分成果を発揮してほしい」と期待した。