苫小牧駒沢大女子バスケットボール部は9日、苫小牧明倫中学校で技術クリニックを開いた。大学の地域貢献を目的としたテクニック指導。今春発足した同部は今後も中学校や高校などから依頼を受け付け、取り組みを継続したい考えだ。
この日、札幌山の手高女子バスケ部出身で、同大女子バスケ部のセンター・曽根有紗(1年)が卒業した明倫中で女子バスケ部の後輩たちと向き合った。ディフェンスについて実演を交えながら解説した場面では、パスカットを積極的に狙うことの大切さに言及し、「肩の力を抜いて、いつでも手が出せるように構えていて」とアドバイスした。
指導を受けた明倫中チームの主将でセンターの佐藤萌衣(3年)は「スクリーンに対応するディフェンスについて細かいアドバイスをもらえた」と話していた。
曽根は将来、指導者として競技に関わり続ける志を持つ。「言ったことを生徒がやろうとしてくれて教えがいがあった。持っている知識を伝えていきながら、自分自身も教える立場として成長していきたい」と意欲を語った。
これまでに埼玉栄高校などでヘッドコーチを務めた経験を持ち、現在は同大で指導に当たっている一ノ瀬和之監督は「この活動を通じてバスケの楽しさを伝えていきたい」と語った。ミニバスケットボールや中・高部活動を念頭に「クリニックを開いてほしいと考えているチームがあれば、ぜひ連絡してほしい」と呼び掛ける。
開催要請や問い合わせは同大募集広報課の一ノ瀬監督 電話0144(61)3100。