♢4 伝統食のおいしさ知って 体験学習館・調理担当 新谷(しんたに) 裕也(ゆうや)さん(29)=札幌市出身=

  • ウポポイを語る アイヌ民族文化財団に聞く, 特集
  • 2020年7月9日
サケを調理する新谷さん

 ―ウポポイで働くきっかけは。

 「母親がアイヌ民族で、私も小学生の頃から踊りをやるなど、アイヌ文化に関わってきました。伝承者(担い手)育成事業に3年間参加して旧アイヌ民族博物館に就職し、アイヌ文化を学び、伝える取り組みを続けてきました。私はウポポイで調理実習を担当しますが、食についても地元札幌のほか、道内7地域の伝承者から教わりました」

  ―どのような準備をしてきましたか。

 「アイヌ料理の調理体験を通して、アイヌの食文化を知ってもらおうと、体験プログラムを考えてきました。新型コロナウイルス対策で調理体験は当分できませんが、調理グループ6人で勘が鈍ってはいけないと、定期的に調理実習を行っています。サケのオハウ(汁物)、コンブとイナキビのご飯、クルミのたれを使ったシト(団子)など。コロナが収束して、調理体験ができるようになることを願っています」

 ―アイヌ文化を伝える上での苦労や工夫は。

 「これまで食事体験用のオリジナルデザートなども考えていました。アイヌはサケの皮からゼラチンを取るなど、独自の発想で料理を発展させてきた歴史があります。地域によってばらつきがあり、時代によって使う調味料も変わるなど、決まりというものはありませんがおいしい料理ということを知ってもらいたい。開業当初はペープサート(紙人形劇)の食文化解説などになりますが、エントランス棟のテナントでアイヌ民族が使った食材の料理も楽しめます」

 ―ウポポイで自分が伝えたいこと。

 「アイヌの食文化を通して、日本の、自分たちの食文化を振り返り、改めて考える機会にしてもらいたい。現在はスーパーなどで何でも手に入る時代ですが、食べるということは『命をいただいている』ということ。昔は自分たちで取った食材を、もっと大切に食べていたと思います。アイヌ料理を楽しく、おいしく、味わいながら、食について考えてほしい」

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