白老町の人口減少が急速に進んでいる。若者は都会へと流出しており、このままだとまちが活力を失い、機能しなくなってしまうのでは―と心配している。こうした中で、ウポポイが地元で開業するのは非常に明るい話題だ。ウポポイ見学で多くの観光客が白老を訪れることが予想され、このチャンスを十分に生かすべきだと考える。
白老は豊かな自然や食、観光スポット、キャンプ場などアウトドアを楽しめる場も抱えている。樽前山や太平洋を背にした社台の素晴らしい牧場風景など、他のまちにはない魅力がある。こうした地域資源に磨きを掛け、ウポポイ見学だけにとどまらず、観光客に白老を楽しんでもらう仕組みをつくることが大事だ。
観光客が何度も足を運びたくなるようなまちづくりは白老を元気にし、人口減の抑制にもつながるのではないか。まちの魅力をPRして観光商業など地域経済を振興し、創業促進を図ることが移住、定住も促すはずだ。政府はウポポイの年間来場者数を100万人とする目標を掲げている。その実現に期待しており、来町する観光客の受け皿整備がより必要だ。ウポポイ効果を取り込んで持続可能なまちをつくり、白老の子どもたちへ郷土の明るい未来を手渡したいと思っている。