アイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)の12日オープンを前に、地元白老町の大町商店街などの各店舗にアイヌ文様風デザインを取り入れたユニークな看板が設置された。
店舗看板の設置は、白老商業振興会(久保田修一理事長)が企画。ウポポイ見学で来町した観光客に”アイヌ文化のまち”をアピールし、商店街にも足を運んでもらおうと取り付けた。
看板はアルミ板と樹脂で作られ、50センチ四方の大きさ。旅館や居酒屋、カフェ、写真店、家電店など各店の業種をアイヌ文様風のデザインで表現し、濃紺の色合いで統一性を持たせたほか、「商店街はウポポイを応援しています」の文字やウポポイのロゴマークも入れた。同振興会に所属する大町商店街や周辺地域の35店を対象に6月末から取り付け作業を進めた。
同振興会の副理事長を務める田辺真樹さん経営の米穀店では、稲穂と米をイメージしたデザインの看板を設置。田辺さんは「ウポポイの観光客が商店街の店も利用してくれれば」と期待した。久保田理事長は「観光客の受け入れ環境づくりに今後も取り組んでいきたい」と話す。