白老町で12日に開業するアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)の職員らを対象にした救急講習が1日から始まった。職員らは5日にかけて町消防本部から心肺蘇生法などを学び、来場者の万が一に備える。
救急講習は、ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団職員や、飲食・物販のテナント店従業員ら約160人を対象に企画。初日午前の講習は、ウポポイのエントランス棟を会場に15人が受講。消防本部職員から応急手当ての必要性、止血法、心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)の使用方法、異物除去法などに関する座学を受け、傷病者への迅速な手当てが救命率の向上につながることに理解を深めた。
人形を使った実技では心臓マッサージを体験。開業を前に応急措置の知識や技術を身に付けた。
消防本部は6月下旬、テナント従業員らを対象に地震を想定した避難誘導訓練も行った。