賃貸不動産大手の大東建託(東京)が実施した居住満足度調査「いい部屋ネット 街の幸福度ランキング2024全国版」で、安平町が自治体ランキングの5位に初めて選ばれた。23年の9位から四つ順位を上げ、北海道版では2年連続で3位となった。町政策推進課は「今後も町民が幸福を感じられる町となるよう努めていく」と意気込む。
同ランキング全国版は、同社賃貸未来研究所が19~24年の6年間に調査した全国の20歳以上の男女84万2238人の回答の累積を集計した。
「全体としてみて、あなたは現在、幸せですか、あるいは不幸せですか」との設問に対し、1点(非常に不幸)から10点(非常に幸福)の10段階で回答してもらい、回答の平均値を10倍して100点満点に換算。上位20位を昨年12月に公表した。1位は上川管内東神楽町で偏差値83、評点73・7、回答数65人だった。
安平町は偏差値77、評点72、回答数59人。居住者からは「夫がいて子どもと暮らせているのが幸せ。車で1時間以内に家族もいるので会えるので幸せ」や「現在、平穏無事に過ごせている。自分の役割がある」、「生活が安定している」などと評価された。
町は21年、国連児童基金(ユニセフ)が世界各国で取り組む「子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)」の日本型モデルを推進する実践自治体として、日本ユニセフ協会が承認した国内5自治体の一つに選ばれた。23年には道内初となるオーガニックビレッジ宣言を行い、環境に配慮した持続可能な農業も進めている。
同課は「CFCIは多世代に優しい理念でもあり、早来学園は町民憩いの場として浸透している」と高順位の理由を推測。「町内で活動するNPO法人もあり、町民が主体的にまちづくりに関わることが都市部に比べて多い」としている。