むかわ町は25日、日立製作所北海道支社(札幌市)と包括連携協定を締結した。町産業会館で締結式が行われ、竹中喜之町長と同社の簑輪正樹支社長が協定書に署名した。胆振東部地震からの復興や脱炭素化、デジタル技術の活用など、社会的課題の解決や持続可能な社会の実現に向け、両者で協力し合う。
協定の項目は▽災害に強く地域の特性を生かしたまちづくり▽相互の人的資源を活用した交流推進▽カーボンニュートラルに向けた取り組みや推進▽デジタル技術の活用▽その他、協議により必要と認める事項―の5項目。
同社は2008年に町内に3000本の植樹をしたほか、23年11月に町と森林の利活用に関する協定を締結。道内の自治体と包括連携協定を締結するのは初めてという。昨年秋に町内で枝打ちや木工体験を行った際、町側から包括連携に関する話を聞き、両者で協議を進めていた。
竹中町長は「包括連携協定の締結は町として心強い」と歓迎し、簑輪支社長は「地域活性化、住民サービスの向上、官民連携など、何をするかは町と対話を重ねて活動したい」と話した。