水口氏に「公開で戒告」 白老町議会 政治倫理審 ブログ引き写し問題

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  • 2024年12月26日

  白老町議の水口光盛氏(52)が自身のブログに他者の記述を無断で引き写していた問題で、町議会政治倫理審査会は25日、「公開の場における戒告」とする処分の勧告を決めた。町議の政治倫理条例施行規則で定める五つの処分うち、最も軽い「文書による注意」に次ぐ下から2番目の処分。来年1月初めにも勧告を含めた調査結果をまとめ、小西秀延議長に提出し、議会で正式に議決される見通し。

   問題は今年8月、有権者の指摘で発覚し、町議3人が同条例に基づく調査請求書を議長に提出。10月に条例制定後初の審査会(委員7人)が設置され、水口氏は事実を認めた上で「処分は甘んじて受け入れる」と陳謝していた。

   審査会は弁護士の見解を聞くなど慎重に審議を進め、「意図的に他人のブログの内容をまね、自覚を欠いた行動であることは否めない」「議員としての品位や名誉を損なう行為」とする一方、議員辞職勧告や一定期間の出席自粛勧告など重い処分に当たる法令違反は認められないと判断。本人の弁明の機会も含め「公開の場における戒告」が相当と結論付けた。

   同条例は2011年、主に町議の地位を利用した金品の授受などを禁じる目的で制定。SNSを使った情報発信については制定当時は想定されておらず、勧告に当たっては「時代に合った条例の見直しを含めた付帯意見を添えるべき」との意見も出された。

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