クリックしつつ閲覧していくと、河渕務さんの写真があった。2004年、日本人2人目の国際アイスホッケー連盟殿堂入りを果たした苫小牧の人。元岩倉組選手―指導者で14年に逝去した。日本における「女子競技分野の父」、河渕さんらしい朗らかな笑みに再会できた。日本アイスホッケー連盟(日ア連)が公式ホームページ上で今年から公開している「デジタルミュージアム」が実に面白い。
こんな記事もある。「日本リーグを盛り上げた外国人プレーヤーたち」の題で、1970~80年代の王子製紙所属、旧ソ連人のシャドリン、リャプキンら各選手の様相が選者に評される。西武鉄道は榛澤務さん、国土計画は星野好男さん、岩倉・雪印は外崎一馬さん、古河電工は池田正幸さんら元名手たちがそれぞれ「好敵手」に覚えた印象を文にした。王子の本間貞樹さんは岩倉のFWジョンストンを挙げ、シュートの威力を回顧する。
序の告知文は〈これまでの先人たちが築いてきた歴史をたたえ感謝し、次の50年の礎となるよう日本アイスホッケーデジタルミュージアムを開設しました〉。日ア連創立50周年記念の事業。事務局によると、記事や史料は今後も拡充予定で、98年の長野大会が起点となる女子代表の五輪出場史がきょうから加わった。(谷)