奇跡の町

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年12月16日

 人口減少への対策は、地方のまちにとって最大の課題と言っていいだろう。本道では190万人都市の札幌さえ、減少に転じ始めた。苫小牧も、ここ1、2年は千数百人が減少している。少子高齢化が大きな要因で、現状で歯止めを掛ける処方箋はなかなか見つからない。

 岡山県に5400人余りの人口の町がある。この町が「奇跡の町」と呼ばれ、全国の自治体から注目されている。岡山と鳥取の県境にある「奈義町」だ。何が「奇跡」なのか。出生率を劇的に上げている。2005年に1・47だった出生率は、19年に2・95まで上昇した。もちろん全国トップ。この数字はすごい。

 どうしてここまでの出生率を達成させたのか。キーワードは「安心感を届ける」だ。まずは手厚い子育ての財政的な支援がある。こども園から小中学校までの給食費は無料、医療費は高校まで無償、7カ月から4歳まで月額1万5000円支給など盛りだくさん。この財源は議員定数や職員削減など行政コストを徹底的に見直した。この経済的支援に地域ぐるみで子育てするチャイルドホームなど精神的な支援が加わって「安心感」が生まれるという。同町の子ども2人以上の世帯は全体の85%。少子化対策に腐心する苫小牧も、大いに参考になるはずだ。(昭)

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