馬場が安堵の涙 ツアー最終予選 米女子ゴルフ

  • スポーツ, その他のスポーツ
  • 2024年12月12日
米女子ゴルフツアーの来季出場権を争う最終予選会の最終ラウンド18番でバーディーパットを沈める馬場咲希=10日、米アラバマ州モービル(時事)

  【モービル(米アラバマ州)時事】米女子ゴルフツアーの最終予選会が10日に終了し、馬場咲希が24位に入って来季の出場権を獲得した。

   通過ラインに1打足りず迎えた最終18番。約8メートルのバーディーパットが、「入れ、入れ」という熱望を乗せてカップに消えた。涙が止まらない。「最後にバーディーパットを入れた瞬間にやっと終わったんだって…」。長丁場の90ホール目まで粘り続けた末に重圧から解き放たれ、安堵(あんど)感がこみ上げた。

   2022年に全米女子アマチュア選手権を制覇。昨年の米ツアー予選会で出場権を逃し、今季は米下部ツアーでプレーした。親やコーチが帯同しない孤独な旅は、長く厳しいものだったという。「すごくつらいことばかりだった。LPGA(米女子プロゴルフ)に行きたいという気持ちをずっと持ち続けることが、最後まで諦めずにプレーすることにつながった」。大望だけが心の支えだった。

   小学生の頃から憧れ続けた舞台へ、扉がようやく開いた。「今回はいい経験。心が折れかけたところで最後に(通過した)、という感じ。通ったからにはやるしかない」。苛酷な環境でたくましさを増した19歳が力強く宣言した。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。