白老町の萩野小学校(山田耕一校長)で3日、5年生を対象に総合学習の時間を活用した認知症サポーター養成講座が開かれた。町萩野の社会福祉法人優和会で働く池野大介常務理事が「私たちにできることは何か」と題して講話し、児童15人が認知症の症状や当事者との接し方について学んだ。
池野さんは認知症について、時間や月日、場所、人が分からなくなり、思い出せなくなるといった症状が表れることを説明。考えるスピードが遅くなるとも伝え、「急がせずにゆっくり待つ姿勢が大切」と訴えた。また病気は特別なことではなく「おじいちゃん、おばあちゃんに変わりない。特別なことをする必要はなく、正しく知ることが重要」と語り掛けた。
同町の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は10月末時点で47%に達し、全国平均の29・2%(1月時点)を大きく上回る。町は認知症への理解と支援が急務として認知症サポーターの養成を進めており、11月末時点のサポーターは2557人。