アイヌ民族文化財団は来年1月15日午後1時から、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験交流ホールで、東欧ハンガリーの口琴奏者を中心とした3人組バンド「ZOORD(ゾールド)」の特別公演を行う。
ゾールドは、冷厳、北方などの意味を持つハンガリー語にちなむ。世界各地で演奏しており、2014年はロシア極東地方のサハ共和国、16年は日本、18年はカザフスタンなどでツアーを敢行した。
メンバーは、口琴(ドロンブ)奏者で国際口琴協会書記長の肩書を持ち、さまざまな国際口琴フェスに参加するシラージ・アーロンさん、ルーマニアのモルドバ地方に住むハンガリー系少数民族チャーンゴー人にルーツを持つバイオリン奏者ドラバント・ベーラさん、太鼓奏者アルマーシ・クリスティアーンさん。
結成10周年記念の最後を飾るイベントして来日し、公演はハンガリー系民族による伝統文化の現代的な在り方を楽しく体験してもらおうと企画された。会場では24年3月に行われたイベントで協力した日本口琴協会の会員が、初めて口琴演奏を聴く人にも分かりやすい解説と進行で盛り上げる。
音楽を切り口にアイヌ文化を体感するイベント「ウポポイ・ミュージックフェスティバル2025」のプレ企画という位置づけでもあり、2月8~11日には国内外の口琴奏者ら4組の特別公演も予定している。
定員303人で先着順。当日、午前9時から整理券を配布する。無料だが、ウポポイの入場料は別途必要。午後1時40分ごろ終了予定。