恵庭柏陽中学校教諭の霜下はるかさん(27)がこのほど、恵庭市消防団に入団した。救急救命指導員の資格を取得後、高齢者宅で火災予防啓発や救急救命訓練などを担う予定で、霜下さんは「できることは限られると思うが、全力で頑張りたい」と爽やかに決意を語る。
霜下さんは、4日に恵庭市消防団の長谷川秀寿団長から辞令を受け取った。道危機管理課によると「現職教員が消防団員になるのは珍しい」という。
消防団入団は、森岡理惠校長から話を受け、「自身の経験を通して生徒の防災意識を高めるきっかけになれば」と快諾したという。
柏陽中は道の「1日防災学校」の実践校の指定を受け、生徒は授業の一環で地域住民との避難所の設営と運営、ハザードマップ作成など地域防災活動に取り組み、「生きる力」を育んでいる。
森岡校長は「学校は地域の防災拠点。校区の地域の方々の防災意識は高く、地域と一緒に活動することが子供と住民の命を守ることになる」と述べ、体育教師だった校長は「命を守る教師として救命措置などのスキルを高めてほしい」と期待を寄せる。
霜下さんは恵庭柏陽中が初任地。今年で3年目。教科は保健体育で、1年2組(生徒34人)のクラス担任のほか、生徒会と女子バスケット部を指導する。高校、大学ではソフトボール部で活躍した。
霜下さんの加入で女性消防団員は10人となり、若い力への期待も高まっている。