観光客迎える準備 支笏ガイドハウスかのあ、清掃に汗 CFで資金調達

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  • 2020年5月26日
国道沿いに捨てられたテレビを回収するスタッフら

  千歳市支笏湖温泉を拠点にカヌーを中心としたアウトドア体験プログラムを提供する支笏ガイドハウスかのあ(松澤直紀代表)は22日、支笏湖周辺の清掃活動を行った。支笏湖温泉からモラップキャンプ場を結ぶ林道や国道276号沿いなど約3キロの区間を中心に、スタッフら6人が取り組んだ。ドライバーが投げ捨てたとみられるペットボトルや空き缶などの投棄が多く、テレビや自動車のバンパーなども見つかった。総重量は100キロを超えた。

   5月はレジャーシーズンだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、かのあは営業を自粛している(6月1日再開予定)。収束後に訪れる観光客をきれいな環境で迎え、楽しんでもらおうと空いた時間を清掃に充てることを発案。必要な資金をインターネットで寄付を募るクラウドファンディングで調達した。

   「支笏湖クリーンアッププロジェクト」と銘打ち、4月から10回程度、幌美内から支笏湖温泉にかけた国道453号沿いや温泉街の湖岸など、地域内の各所を清掃した。洗濯機や電子レンジなど不法投棄とみられる電化製品も回収し、千歳市環境センターに運搬した。

   松澤代表は「大きく深呼吸して、楽しんでもらえるフィールドづくりをして、皆さんが来るのを待っています」と話し、今後も地域の清掃を進める予定。

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