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  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年5月22日

 「大学出身者が自分の母校の野球を『最高』と言った。そうした選手はそれ止まり。新しいことを野球の中で見つける。まったく違う野球ができる」と、我喜屋優さんが10年前に語った。

 元社会人選手で沖縄興南高校野球部監督。2010年春と夏の甲子園連続優勝の壮挙の狭間、5月に白老町で開かれた講演会の中で洞察を披露した。演題は「諦めない限り、夢は続く」。1968年、夏の甲子園で同校が県勢初の4強入りした際は主将。現在も指導を続ける名将は69歳。2007年まで同町に居住した野球人だ。

 高卒後入社した旧大昭和製紙の野球部員として静岡県の富士工場で社会人球歴が始まり、4年目で白老の北海道工場へ転籍。1974年に都市対抗野球優勝旗を初めて本道に持ち帰ったナインとなり、監督就任後の90年代、ヴィガしらおい指揮時代まで取材を通じてお世話になった。80年代には所属のチームが一時休部した間、本州で飲食店を営んだとも伺った。止まらない時間の中で「新しいこと」を見つけ、常にトライする人の言行一致に敬服していた。

 新型コロナ禍の中、夏の甲子園の中止が決まった。往時に我喜屋さんは「野球は九回裏で終わりだが人生のスコアボードは続く。10年、20年後で違ってくる。生徒に諦めるなと言い続けている」と講話した。現役球児の落胆を思い、自身は今の生活と照らしながら言葉の含意をかみしめる。(谷)

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