出前社会

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年5月19日

 近所のそば屋さんや中華料理店から配られたメニュー表をめくり、家の黒電話のダイヤルを回して注文する。冷えないよう器にラップをかぶせ、アルミ製の箱「岡持ち」で届けてくれる昭和の光景が懐かしい。だが、手間が掛かったり、人手が足りなかったりして、暮らしに溶け込んでいた出前文化は今や衰退。かと思いきや、このところ需要が伸びているという。新型コロナウイルス対策で外出自粛が強まったからだ。

 配達できない店に代わって料理を運ぶ「ウーバーイーツ」など代行サービスが大都市圏で大人気。代行が整っていない地方では、国の特例措置を受けたタクシー会社の宅配業務に補助金を出す自治体も現れた。感染拡大が落ち着いても、人と距離を置きつつ、再流行に警戒する生活は当面続く。有効な薬やワクチンが開発され、その恩恵が広く行き渡るのはまだまだ先だ。免疫を持たない私たちと新型コロナの長い戦いを考えれば、感染防止と経済持続の両立を図る一つの手段として、出前社会への体制づくりにも迫られていくことだろう。

 白老町のタクシー会社も地元飲食店と連携して宅配サービスを導入した。だが、ドライバー不足に加え、配達運行の採算面など課題を多く抱えている。ウイルスに注意を払う新たな生活様式の定着を各地で促す上でも、出前の仕組みをうまく動かす社会的、公的サポートが求められる。(下)

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