新型コロナウイルスの感染対策として本道が国の特定警戒都道府県の地域指定継続となり、石狩管内が道の「休業要請」延長となったことを受け、千歳市の山口幸太郎市長は15日に記者会見を開き、新型コロナ感染症と医療対応、学校教育の支援などに関する取り組みを発表した。
医療対策では、妊婦や発熱した人が希望すれば新型コロナの感染検査を受けられるPCR検査センターの開設に向け、道や千歳医師会と協議を重ねていることを明かした。また、感染者を受け入れた医療機関に医療資機材の購入経費を支援する独自制度を創設する考えも表明。6月の第2回市議会定例会に関連予算案を提案する意向を示した。
医療従事者とその家族の感染防止対策として、市内に2カ所の宿泊施設を確保したことを明らかにした。
小中学校の休業に伴う児童生徒への支援では、公立千歳科学技術大学が運営するインターネットを使った学習支援eラーニングシステムの利用と、学生ボランティアがWEB会議システムで個別にサポートする事業を開始。学校再開後の限られた授業数の中で効率的に学べるように各校が学習指導の準備をしていると説明した。
市長は、市内の感染者が15日現在で98人を数えていることに対し、「収束は見通せず憂慮すべき事態だが、直近3週間は減少傾向にある。早期収束を目指しあらゆる方策を講じたい」と語った。