友達と笑顔で再会 市内小中学校で分散登校

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  • 2020年5月14日
1席ずつ空けて座った教室=14日午前11時50分ごろ、苫小牧美園小学校

  新型コロナウイルスの感染拡大防止で一斉休校が行われている苫小牧市内の小中学校で14日、分散登校が行われた。4月20日以来24日ぶりで、美園小学校(手塚敏校長、児童数442人)では密を避けるため、各学年の男女別で登校時間を分けて学校に集まり、マスク姿の児童と担任教諭が教室で久しぶりに再会した。分散登校は15日も行われる。

   4年1組の女子グループは午前11時40分までに18人が登校。教室では担任の笹渕光太郎教諭(38)が自宅で行った課題を回収し、新しい宿題を配布。体力づくり用に授業で使っている縄跳びも手渡し、「友達との遊びは控え、自分でできる運動を心掛けて」などと呼び掛けた。

   藤間心夏さん(9)は「友達に会えてうれしかった。また学校が始まったら鬼ごっことかで遊べたらいいな」と笑顔を見せた。

   市内の臨時休校は当初6日までだったが、市教育委員会は道教委の要請を踏まえ、今月31日まで期間を延長。長期化に伴う学力低下防止などを目的に、14、15日の2日間で分散登校日を設定した。

   鈴木直道知事は13日の臨時記者会見で、学校再開に向けて18日以降の分散登校を増やすよう道教委に要請する方針を発表している。

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