厚真「10万円」支給始まる 胆振、日高管内で最も早く

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  • 2020年5月14日
特設窓口で町民の対応をする担当職員=13日、町総合福祉センター

  厚真町は13日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い国が1人当たり10万円を給付する「特別定額給付金」の支給を開始した。1日当たり200件ほどのペースで連日、支給していく考えだ。町の担当者によると、胆振、日高管内の自治体の中では最も早い給付開始となった。

   町は2018年9月に起きた胆振東部地震で被災したことに加え、今回のコロナショックでほとんどの町民が生活苦となっている状況を踏まえ、迅速に作業を進めてきた。

   町住民課によると、定額給付金は4月27日時点で住民基本台帳に記載されたすべての町民を対象としており、厚真町は2104世帯に支給される。12日時点は郵送が中心だが、高齢者などからの問い合わせも多く寄せられるなど窓口、オンラインでの対応も含め、1367件(申請率約65%)の申請があるという。

   町住民課の中村信宏参事は「震災にコロナという生活の二重苦で大変な思いをしている方に、一刻も早く給付金を届けたかった」と説明。一方で、高齢世帯や福祉施設入居者などまだ情報が伝わり切っていない町民もいることから、「地域の民生委員や施設職員に声掛けなど協力を呼び掛けながら、申請率100%を目指したい」としている。

   給付金に関する問い合わせは、町住民課福祉グループ(総合ケアセンターゆくり内、平日午前8時30分~午後5時30分) 電話0145(26)7872。

   胆振東部では、むかわ町が20日ごろ、安平町が28日からの支給を予定している。

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