道と札幌市は12日、新たに13人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。札幌市の感染者は10人で、2日連続で2桁台に。感染していた6人が亡くなり、道内の死者は計68人となった。
死亡したのは札幌市の60~90代の男女5人と居住地非公表の90代の男性。同市が発表した死者数5人は、1日当たりでは10日と並び最多となった。
クラスター(感染者集団)が形成されている介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(札幌市北区)では、同市の80代女性と空知管内の70代女性の入所者2人が新たに感染し、計77人になった。
オホーツク管内遠軽町の障害者支援施設「向陽園」でも、入所する同管内の60代男性が感染し、計9人となった。
この他、札幌厚生病院(札幌市中央区)では、30代の男性医師の感染が判明。同病院では4月に職員や患者計9人が感染しているが、市では院内クラスターは終息したとみており「医師とクラスターの関連性は低い」としている。
12日午後5時現在で、道内の感染者は延べ979人(実人数970人)。新規検査人数に対する陽性者数の割合を示す12日の陽性率は7・8%だった。
札幌市内に3棟設置されている軽症者ら向けの宿泊療養施設には新たに4人が入所し、18人が退所。12日現在の入所者数は計60人となっている。