白老町は、7月に予定していた国際姉妹都市カナダ・ケネル市代表団の受け入れ事業を中止する。新型コロナウイルスの世界的流行を踏まえたケネル市側からの訪問中止の意向に応じた形だ。
町によると、計画ではケネル市の子ども15人と引率などの大人5人の計20人でつくる代表団が7月5~13日に来町。町民宅でホームステイしながら、仙台藩白老元陣屋資料館、萩の里センターハウス、民族共生象徴空間(ウポポイ)の見学をはじめ、学校訪問や歓送迎パーティーといった交流活動、茶道や着付け体験を予定していた。
しかし、新型コロナウイルスの世界的感染拡大が続く中、ケネル市の姉妹都市協会側から町に訪問取りやめの連絡が入り、これを受けて町も受け入れ事業の中止を決めた。
白老町とケネル市は、互いのまちに持つ製紙・関連産業が縁となって1981年に国際姉妹都市を締結。青少年の相互派遣や交換留学など国際交流活動を続け、2018年度には町内の小中学生や高校生がケネル市を訪問した。