駒大苫小牧高校サッカー部が新年度の練習を開始し、悲願のプリンスリーグ制覇目指して動きだした。新型コロナウイルスの影響で今季の試合日程が未定という不安を抱えながらのトレーニング。MF宮川連太朗主将(3年)は「ピンチをチャンスに変えるつもりで頑張っていきたい」と語った。
同校の方針により、2月下旬から4月2日まで部活動を停止していた。同月3日から限定的に活動を再開。感染予防策として接触プレーを極力減らし、シュートやパス練習を中心に取り組んでおり、体力向上のためのランニングなどの地道なメニューに重点を置く。MFの古戸雄基副主将(3年)は「サッカーができていることがうれしい」と喜びをかみしめるように話した。
同部は今春、1年生が加わり71人の大所帯となった。スタメン獲得にチーム内の競争は活発化しそうだ。岡崎史裕監督は「例年と比べても選手数は多くなった。激しい競争でレベルアップを図りたい」と話す。
冬期間は雪上サッカーで足腰を鍛えてきたが、まだ実戦での確認ができずにいる。3月に予定していた静岡県での遠征も中止となった。岡崎監督は「練習試合すらできない厳しい状況だが、一から体づくりができる機会とプラスに捉えたい」と前向きだ。
同部は道内の高校やクラブの8チームがしのぎを削るプリンスリーグで4年目を迎える。昨季は4位だったが、今季こそ優勝して上部リーグのプレミアリーグ昇格に向けて挑戦を続ける。宮川主将は「プリンスリーグ優勝を目標にしっかり準備していきたい」と淡々と話した。GKを務める●【99cb】島一貴(3年)も「開幕からスタメンで出場できるように練習を積みたい」と意気込む。
さらに全国高校サッカー選手権初出場とベスト16も目標に掲げる。宮川主将は「体力面などまだまだ未完成な部分が多い。公式戦までにトレーニングに力を入れたい」。岡崎監督も「公式戦のチャンスが来たら勝ちにこだわって戦っていきたい」と力強く語った。