小学バレーボールの泉野VCがこのほど、苫小牧市川沿公園体育館で卒団式を行った。新型コロナウイルスの影響で1カ月以上先送りになっていたが、「最上級生をどんな形ででも送ってあげたい」と指導者や後援会が骨を折って企画。4月から晴れて中学生になった4人の門出を祝福した。
在団生14人をはじめ、出席者のマスク着用や間隔を空けて座るなどの対策を施した。在団生がぎっしりとメッセージを寄せ書きした記念ボールを贈呈し、卒団生の勇姿を写真や動画で振り返るスライドショーもあった。
男女混合チームの泉野は2019年度に躍進。夏の南北海道大会3位を皮切りに、全道級大会の「ふかがわカップ」3位、同年11月に苫小牧市内開催された道南大会では、室蘭、函館両地区の並み居る強豪を抑えて初の栄冠をつかんだ。
卒団式は毎年、ホテルで盛大に会食し、最上級生を送り出してきた。今年も2月末に予定していたが、深刻化する新型コロナウイルス情勢を危惧して延期。新年度にまでずれ込んだが、明倫中に進学した須藤心菜元副主将(1年)は「なくなるとも聞いていたけど、自分たちの代も卒団式をしてもらえてうれしかった」と笑みがはじけた。
式の最後に数分間だけマスクを外して、記念写真を撮影。滝ひろみ監督は「いい成績を残すことができたのも、卒業生の頑張りのおかげ。バレーボールを通じて社会に出ても通用する人になってほしい」と期待する。啓明中に進んだ横井里穏(1年)は「早くレギュラーになって活躍したい」と未来図を描いた。