苫小牧市体育協会(鈴木雄輔会長)は、4月1日から名称を「苫小牧市スポーツ協会」に変更する。概念としての「スポーツ」に対する捉え方が幅広くなる中で1952年の設立以来、一貫して使ってきた「体育」の名を変えた。白鳥王子アイスアリーナで27日に開いた臨時評議委員会で決定した。
近年は「生涯スポーツ」や「ニュースポーツ」、「eスポーツ」も含めて各分野の活動が進展。さらに、国際化と同時に地域に根差すスポーツ活動の重要性も増し、2018年度から日本体育協会は日本スポーツ協会(組織略称JSPO)に名称変更。北海道体育協会も19年度に北海道スポーツ協会となった。
評議委員会では、名称変更に伴う新しいロゴも承認した。組織略称も「苫小牧のスポーツ」を表す「TSPO」とし、年代や性別に関係なく親しみを持ってもらえるようにデザインを選んだ。情熱と愛情を想起させるイメージカラーを赤にした。愛称も「トマスポ」の呼び名を浸透させたい考え。新ロゴを用いた表札や看板などを現在準備している。
協会ホームページも5月ごろのリニューアルに向けて制作中だ。
全国に先駆けて1966年に「スポーツ都市宣言」を発した苫小牧市の競技団体を統轄する同協会。コンセプト「SPORTS FOR ALL(みんなでスポーツを)」をさらに普及させていく考えで、荒物屋貢一事務局長は「よりスポーツに親しみを持ってもらえるよう努めていきたい」と話している。