「子どもたちとその保護者に恵まれた教員人生。あっという間だった」と自身の37年間を振り返る。
札幌市出身で、北海道教育大学在学中に教員を志すことを決意。
初任は旧早来町の早来中学校で、担当科目は理科と数学。以降、胆振管内の中学校で一般教員、管理職と歩んできた。長年、バレーボール部の顧問としても生徒の指導に力を入れ、全道大会へも導いた。
校長として初めて赴任したのは2015年、洞爺湖町の旧洞爺湖温泉中学校だった。既に1年後の閉校が決まっており、当時の生徒数はわずか4人。自ら授業を行ったほか、記念誌の制作など閉校に関する業務にも携わり「最も濃い1年だった」と語る。
小学校への赴任は同校が最初で最後だった。「教育改革で大変な時代だと思うが、右往左往せず、自分の軸を持つこと。それが良い教育につながると思う」と後輩へエールを送る。
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3月末で教育現場を離れる苫小牧市内の小中学校の校長先生を紹介します。