苫小牧市樽前にある「ドリーム苫小牧ゴルフ倶楽部」が、今年から「北海道ドリームカントリークラブ」に名称を変更した。営業21シーズン目を迎え、新規顧客にアピールする上での判断という。若狭祥幸支配人は「現在は新型コロナウイルス感染拡大で厳しい状況ではあるが、健康増進のためにも多くの人たちにゴルフを楽しんでほしい」と話している。
地域密着をモットーに営業を続け、バラエティーに富んだ18ホールを配した同クラブが名称変更したのは理事会の承認を受けた今年1月22日。市内をはじめとする道内の愛好家を中心に近年は年間平均で2万8000人ほどが来場していたという。
来場者の内訳では、道外や海外から訪れる利用客が全体のおよそ1割弱と極端に少ないことが分かり、こうした顧客に訴求するため「苫小牧」よりもなじみがある「北海道」を改めて名称の先頭に付けた。若狭支配人は「道外の利用者の声や関係者たちの意見もあり、協議を重ねた結果名称変更という結論に至った」と話し、「道外や海外の来場者を全体の3割ほどまで増やすことができれば年間3万人という数字も見えてくる」と期待を込める。
今季のオープンは18日を目指している。昨年末には館内の照明を発光ダイオード(LED)仕様に変更したほか、12日にはゴルフ場正門で利用者を迎える看板として「北海道ドリームカントリークラブ」の銘板を設置した。
シーズン幕開けに向けてコース上にも融雪剤をまき、館内清掃も進めて最終段階に入った。若狭支配人は「3月上旬の積雪などで当初の予定よりずれ込んだが着々と準備は進んでいる。多くのゴルフファンに楽しんでもらいたい」と話した。