第91回北海道スピードスケート選手権大会最終日は10日、苫小牧市ハイランドスポーツセンター屋外リンクで2種目が行われ、総合女子で森野こころ(駒大苫小牧高)が185・791点で優勝した。男子は175・229点の佐藤竜也(釧路湖陵高)が優勝した。
3日間にわたるレースで男女それぞれ500、1500メートルに加え、男子は5000、10000メートル、女子は3000、5000メートルの4種目を展開した。
女子1500、3000、5000メートルで1位の森野は2位に約4点差を付けて栄冠を飾った。船崎陽里(駒大苫小牧)は5位に入った。
男子は優勝の佐藤に続き、金須隼人(帯広農業高)が2位となった。
結果は次の通り。
【男子】
▽総合 (1)佐藤竜也(釧路湖陵高)175・229(2)金須(帯広農業高)(3)山角(池田高)
▽500メートル (1)山角蓮(池田高)39秒64(2)金須(帯広農業高)(3)佐藤(釧路湖陵高)
▽1500メートル (1)穴吹爽空(帯広農業高)2分02秒85(2)佐藤(釧路湖陵高)(3)山角(池田高)
▽5000メートル (1)佐藤竜也(釧路湖陵高)7分32秒44(2)穴吹(帯広農業高)(3)金須(同)
▽10000メートル (1)佐藤竜也(釧路湖陵高)15分49秒71(2)穴吹(帯広農業高)(3)大道(同)
【女子】
▽総合 (1)森野こころ(駒大苫小牧高)185・791(2)清水(日本医療大)(3)赤間(帯広農業高)
▽500メートル (1)清水悠希(日本医療大)43秒67(2)赤間(帯広農業高)(3)森野(駒大苫小牧高)
▽1500メートル (1)森野こころ(駒大苫小牧高)2分14秒22(2)清水(日本医療大)(3)赤間(帯広農業高)
▽3000メートル (1)森野こころ(駒大苫小牧高)4分42秒61(2)清水(日本医療大)(3)駒(池田高)
▽5000メートル (1)森野こころ(駒大苫小牧高)8分12秒40(2)清水(日本医療大)(3)赤間(帯広農業高)
ホームリンクで躍動
表彰台の頂点に立った森野は得意の長距離で他選手の追随を許さず、総合優勝を物にした。伸び盛りの1年生がホームリンクで躍動した。
競技のあった3日間は日中も厳しい冷え込みが続いた。リンク上に時折冷たい風が吹き抜けたが、滑走フォームでは「いつもより低い姿勢を意識した」と森野。500メートルは44秒71で3位に入ったが「長距離でいくらでも巻き返せる自信があった」と振り返った。
3000、5000メートルの長距離種目では、ラップタイムを大きく落とさずに滑り切れる強みが生きた。田畑真紀監督も「技術的な部分だけでなく、体力もしっかり付いている」と成長に太鼓判を押す。
22日からは全国高校選抜競技会(帯広市)が控える。森野は「スプリントへの苦手意識を克服したい。大会までに調子を上げていく」。その目は次の高みに向いている。