冷静に

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月29日

 中国・武漢で始まった新型コロナウイルス感染。患者数は日本や欧米も含め猛烈な勢いで拡大し日本政府はきのう、強制入院や就業制限も可能な指定感染症に指定、制圧に乗り出した。

 帰国を希望する在留邦人のために政府が用意した飛行機の第1便が、きょう午前、羽田空港に到着した。人口1千万人以上の武漢市では、市が移動の禁止措置を発表する前後に、約500万人が市外に脱出したとの報道もあった。

 伝染病と闘ったアイヌ民族の悲しい伝説を思い出した。「感染した人たちは集落の同胞を守るために山奥へ入った。残った集落の人たちは、集落と避難場所の中間付近に毎日、食料を届け続けた。もし、前日に届けた食料が残っていれば、それば山へ入った人たちが死に絶えたことを意味する―」

 更科源蔵アイヌ関係著作集「アイヌの民俗」(みやま書房)には1400年代以降の伝染病流行の際の、アイヌの対処法の言い伝えが収録されている。北海道に疱瘡(天然痘)や結核、性病などを持ち込んだのは和人。治療法がないため、現実には、元気な者は集落と感染者を捨て山へ避難するしかなかったようだ。病人を残し山へ入る悲しみを想像して、胸が熱くなる。避難の言い伝えは胆振や日高、道内各地に残されている。

 医療は進歩したはず。情報を吟味し感染防止に協力したい。インターネットの世界にはデマも飛び交っているとか。注意を。(水)

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