白老町上下水道課が事務局を務める町上下水道事業運営審議会は5日、町役場で初会合を開いた。委員が大塩英男町長から諮問された今後の水道料金の在り方について審議を始めた。答申は来年1月にも町長に行う見通し。町は同3月の町議会に条例改正案を提出し、2025年度内の料金改定を視野に入れて審議を進める。
町が8月の町議会全員協議会で報告した水道事業経営効率化・健全化の方向性を示す「町新水道ビジョン・経営戦略(案)」の試算によると、現行の水道料金を24年度から10年間継続すると27年度には1億6013万円の赤字に転落し、33年度には13億3921万7000円が不足する。人口減による税収減や施設の老朽化などの課題もあり、財源確保が課題となっている。
審議会の委員は、町内会や福祉、商工関係者ら7人。初会合では委嘱状交付後に町内会連合会副会長の中村隆一さんを会長、町婦人団体連絡協議会会長の吉田和子さんを副会長に選出した。中村会長が大塩町長から諮問書を受け取った後、会合は非公開となり、委員は水道施設整備計画や経営戦略案、料金の在り方について事務局から説明を受けたという。
次回の審議会は20日に予定されている。