年賀状

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年12月30日

 先日、子どもの頃にもらった年賀状を20枚ほど実家で渡された。大掃除の途中、いろいろな場所からまとまりなく現れたようで、白かったはがきはどれも黄色くなっていた。 

 小学生になる前、年の近いいとこからもらったものには、やっと書いたと分かる「おめでとう」の文字。自分も懸命に書き、住所は親に書いてもらって送ったのだろう。中学時代の担任からのものには「今年の目標は」と書かれた枠が設けられていた。目標を書き込んで身近な所に置き、日々意識しなさいという暗黙の教育指導。出来の悪い生徒は枠内を空白にしたまま放置していた。

 連絡先が分からなくなってしまった人。二度と会えなくなった人。そういう人からのものが多かった。当時のあれこれを思い出し、自分がどんなまなざしに見守られて成長したのかを考えていると、夜はどんどん更けていった。

 インターネットが普及し、メールなどで年賀のあいさつをする人が増えている。もらったメッセージを数十年後も見たければ、データをCDなどに入れて保存し、無くさずに管理しなければならない。記者のような大ざっぱなタイプには不向きだし、紙の変色に時の流れを感じたり、相手が紙の余白と向き合った時間や筆跡に現れた人柄に思いをはせたりはできない。年の瀬に手にした過去からの年賀状で、日本の風習が果たしてきた役割に改めて気付いた。(林)

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