つるつる

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年12月26日

 朝起きるとまず、窓の外を見て道路の状態を確かめる。きょうもつるつる路面だ。通勤は徒歩。苫小牧の冬は初めてで、恐怖を覚える。昨年までいた札幌もやはり激しいつるつる路面だった。数十年ぶりに札幌で暮らし始めた4年前の冬、交差点で転んで手の骨を折った。東京やあちこちへの転勤で雪のない冬を過ごした期間も長かったとはいえ、生まれも育ちも札幌。生粋の道産子なのに情けなかった。

 対策は学び尽くしたつもりだ。小さな歩幅で「すり足」のように歩く。荷物で手がふさがらないようにする。急がないのは当たり前。横断歩道の白線は特に気をつける。途中で信号が変わりそうなときは次の信号まで待つ念の入れようだ。それでも恐ろしい。高齢の親はさらに心配だ。骨折して寝たきりになるとか、頭を打てば命にも関わりかねない。

 これだけ科学が発達して、宇宙へも行くことができ、人工知能が人間に取って代わろうとまでしている時代に、このつるつる路面がなぜなんともできないのか。お門違いな疑問も湧いてくる。

 けれども雪国の冬は美しい。苫小牧駅前のイルミネーションも、寒い日ほど輝きがさえる。背後に亡霊のように建つ旧エガオビルさえ目に入らなければ。裁判で和解の道が閉ざされ、解決の長期化が避けられそうもない旧エガオと、つるつる路面。いま自分の心を曇らせている二大困り事だ。(吉)

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