新ひだか町の静内農業高校(志賀聡校長、生徒125人)で21日、生徒が生産・製造した野菜、農・畜産加工品、草花を販売する「クリスマスフェア」が開かれ、大勢の買い物客でにぎわった。季節ごとに同校の特色を生かした生徒の実習教育成果を保護者や地域住民に披露・還元する人気イベント。
カボチャ(雪化粧)やスイートコーン、クリスマスの花・ポインセチア、シクラメンなどの農産品のほか、農産加工研究班が開発し増量した「うまみそ」、米みそと紅麹みそをミックスした甘みとコクのある「紅麹入りさくらみそ」などの農産加工品、ドリンクヨーグルトやウインナー、ベーコンなどの畜産加工品と、ここでしか購入できない商品が並んだ。
この日は午前10時の販売開始より1時間近くも早く訪れる人がいるなど、体育館の各販売コーナーには行列ができた。生徒たちはクリスマスにちなみサンタクロースやトナカイの衣装で買い物客を歓迎。接客やレジ打ち、商品の補充などに追われていた。
紅麹とお米を使ったジャムのような甘いペースト「桜色スプレッド」を開発し、試食アンケート調査を行っていた大沢珠璃さんと佐原莉々香さん(農産加工研究班2年)は「新ひだか町の桜をイメージして新製品の開発に取り組んだ。好みがそれぞれ違うので味の調整に苦労した。見た目を桜色のかわいいイメージにしたいので、ラベルのデザインもみんなで考え、たくさん売れる商品にしたい」と話していた。