千歳千年そばの会(広瀬丈俊会長)は15日、「年越し手打ちそば講習会」を北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で開催した。家族連れなど24組約50人が参加し、年の瀬を前にそば打ちの技術を学んでいた。
正午から午後4時までの間、1時間刻みで開催。参加者は同会会員から指導を受けながら、そば粉8割につなぎの小麦粉2割を加えた「二八そば」の打ち方を学んだ。粉に満遍なく水を含ませる「水回し」、集めて丸めた生地を軽く延ばす「地のし」など、麺棒を使って少しずつ延ばし、2~3ミリ程度の厚さにまで薄くしていく工程を経験した。
特に重要なのは水回し。水を粉にしっかり含ませないとゆでた際に崩れてしまうという。水分が蒸発するのを極力抑えるため、作業も手早く行わなければならない。
終盤は生地を畳み、専用の包丁で切る作業を進めた。慣れないため太く切りがちの参加者は「難しい」と苦笑いしながら、そば打ちの奥深さを感じていた。
家族4人で参加した千歳北陽小3年の鈴木優維(ゆい)さん(9)は「楽しかった。おそばが大好きなので、食べるのが楽しみ」と笑顔を見せていた。