中学生を対象にした、オール苫小牧硬式野球部による野球塾が8日、王子製紙苫小牧工場多目的トレーニングセンターで開講した。市内の中学3年生の男女8人が来年3月まで、高校の硬式野球部入部を見据えて練習に励む。
オール苫小牧がシーズンオフに毎年行っている。駒大苫小牧高校が来春、女子硬式野球部を創部することを受け、今年は女子選手3人も参加している。
受講者は開講初日、ランニングや体幹トレーニングなどでウオーミングアップした後、ノックやバッティング練習などに臨んだ。オール苫小牧の選手やコーチら8人から手ほどきを受けながら、参加者は慣れない硬式球の感触を確かめていた。
オール苫小牧の本野伸一監督は「バウンドなど軟式との違い、怖さもあると思うが、時間をかけてじっくり慣れていってほしい。3月までに基礎を固めて高校で活躍できる選手を育てたい」と意気込みを語った。
啓北中学校の軟式野球部に所属する大上乃愛(3年)は「軟式とはボールの重み、グラブで受けた時の痛みが違った。早く慣れて3月までに基本を身に付けたい」と話していた。