師走恒例の「千歳郷土餅つき大会」(千歳商工会議所、千歳圏人会共催、千歳市後援)が7日、千歳市幸町の千歳タウンプラザ前広場のテントとタウンプラザで開かれた。今年で31回目を迎え、市内14の県人会と千歳圏人会など総勢250人が参加した。
開会式であいさつした千歳商議所の入口博美会頭は「餅つきを通じ郷土を思い出し、各会相互の交流を深める楽しい一日に」と呼び掛けた。陸自第11普通科連隊の炊事車の釜で餅米120キロをふかす間、機甲太鼓が力強い演奏を披露した。
入口会頭も、掛け声に合わせてきねを振るった。つきたてはタウンプラザに陣取る各県人会のテーブルで「のり餅」や「ゆず餅」などの郷土の味に仕上がった。
気温氷点下4度台と厳しい寒さの中、雑煮と汁粉各150食が振る舞われた。千歳北栄小5年の山本悠貴さん(11)は「きねは重かったけど、お汁粉もお雑煮もおいしい」と笑顔で話した。
タウンプラザの中では、2個入り1パック100円で販売される餅を買い求めようと午前11時の発売前から100人の市民が行列。益金の全額は台風19号で被災した岩手、宮城、福島各県に市内の県人会を通じて寄付される。