むかわ宮戸小学校5年生の磯部田(てん)君(11)の自然の緑を描いた作品が、2019年度緑化活動啓発作品コンクール・ポスター原画小学校の部で優秀賞・北海道森林組合連合会会長賞を受賞した。9日に同校で行われた表彰伝達セレモニーで賞状などが贈られ、磯部君は「びっくりしている」と笑顔で語った。
同コンクールは、公益社団法人北海道森と緑の会が主催。道内の小中高校の児童、生徒を対象に、古里にある森林や緑の大切さを知ってもらい、緑化活動への参加を広げようと長年にわたって継続している。今年度はポスター原画と標語部門合わせて33校525点の応募があり、磯部君の作品「つたのからまる自然の家」を含む26点が入選した。
同校では総合学習の一環で木育を取り入れた授業を行っているほか、磯部君自身も家の周りでツリーハウスをつくって遊ぶなど木に囲まれた生活を送る。作品は自身の遊びの空間と、ツタが絡まる2本の木の間に建つ家を掛け合わせた内容で、「人と自然がうまくなじんで暮らしていけるように」と独創的に描いた。
入選作品は、森の緑の会のカレンダーや広報誌などに使用される。今回の受賞を機に磯部君は「もっと地球を大切にしたい。木をいっぱい植えて、自然が豊かになれば」と話している。