胆振教育局主催の第2回胆振管内アウトメディアフォーラムが11月30日、安平町追分公民館で開かれた。家庭教育講演やパネルディスカッションを通じて、参加した保護者や教育関係者が子どもたちの適切なメディアとの関わり方や遊びについて考えた。また、拳玉や木工クラフトなどを用意した体験広場では、子どもたちが元気に遊びを体験した。
フォーラムでは、リズム学園はやきた子ども園の井内聖園長が講演。井内園長は人口減少、超高齢化が進む社会で、これから必要になるキーワードとして「つながり」を挙げ、「親が、学校が―と子育ての責任を追及しても子どもは変わらない。誰が育てるではなく、子どもを主語にしてどう育つか、親も、学校も、地域もみんなで考えること。第三の居場所だったり、多世代がどうつながったかが重要になる」と力説した。
また、安平町で現在行われている自然体験活動や子どもの探究心などを育てる学びサポート事業「あびらぼ」、早来小学校の総合学習の事例を紹介しながら、「ゲームやSNS(インターネット交流サイト)を奪われた子たちに『リアルの方が楽しい』と感じさせるような実社会と関わる体験が必要」と話した。
後半のパネルディスカッションでは、江別大麻西小学校の野沢孝志教頭と厚真中学校PTAの尾谷純司会長、NPO法人お助けネットの中谷通恵代表がアウトメディアの取り組み事例などを紹介。このほか、会場内には体験広場もあり、子どもたちが拳玉や恐竜折り紙づくり、ワイヤアートなどさまざまな遊びに夢中になっていた。